紫外線の種類と皮膚へのダメージは?サンタン、サンバーンとは?

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色光として見ることができる光線のことを可視光線といいます。しかし、この可視光線を挟んで赤より波長の長い赤外線が、また紫より波長の短い紫外線があります。でも肉眼で見ることができません。このような光線を不可視光線といいます。

光は肉眼で見えるか見えないかで大別する以外に、波長によって区分する方法もあり、一般的には波長によって区分されます。

紫外線は、可視光線の「紫色」を超えてさらに短い波長の光線という意味で、「越えて」を意味するウルトラ(ultra)と紫色のバイオレット(violet)に光線を意味するレイ(ray)を結びつけて、「ウルトラ・バイオレット・レイ」と表現します。そして、通常は紫外線のことを「UV」と略称します。

紫外線の種類のUVA、UVB、UVCとは?

紫外線は波長によってUVA(波長320~400nm)、UVB(波長280~320nm)、UVC(波長280nm以下)と区分し、UVAから順次、長波長紫外線(紫外線A波)、中波長紫外線(紫外線B波)、短波長紫外線(紫外線C波)ともいいます。ちなみに、290nm以下の紫外線は大気中のオゾン層に吸収されて、現在では地表には届いていません。

しかし、地球上で使用したフロンガスがオゾン層にまで達し、オゾンを破壊し、オゾン層が薄くなったり、部分的に穴が開いたように極端に薄くなって「オゾンホール」とも呼ばれ、世界的な環境問題にもなっています。

オゾン層の破壊が進むと、地表まで到達する紫外線量が増え、美容的に「シミ」が濃くなったり、「深いシワ」など光老化(フォトエイジング)現象に、さらには活性酸素の発生を促進して「皮膚ガン」が増加したり、遺伝子の損傷による変異現象の増加が危惧されています。

特に、高いエネルギーをもっているUVB(紫外線B波)は、皮膚の免疫機能を低下させて、様々な皮膚疾患を起こしやすくします。

紫外線が皮膚に与える影響、デメットは?

昔は小麦色に日焼けした肌は「健康の証」でしたが、紫外線が皮膚に与えるデメリットの解明が進むにつれて、考え方もかなり変わってきました。

紫外線は、エネルギーの強さや照射された時間量にもよりますが、UVA、UVBともに皮膚細胞のDNA(遺伝子)を傷つけるということが専門家の間では常識となっています。多少の傷であれば自力で修復されますが、長期間にわたって紫外線を浴び続けていると、修復が追いつかずに細胞が死んだり、ガン細胞に変身します。

紫外線の照射量が増える真夏に地上への照射量が増大してくるのは、特にUVB(紫外線B波)です。気象庁のオゾン層情報では、真夏には日光の照射量が増えるのはもちろんのこと、上空の成層圏では大気の移動が少なくなり、赤道付近でつくられるオゾンの供給が減るということです。当然ながらオゾンが減ると地上に降り注ぐUVBは増加するというわけです。

現在では、毎年約13万人が皮膚ガンの前段階ともいえる「日光角化症」と診断されているといわれています。

一方でUVA(紫外線A波)は、皮膚の奥深くまで届き、真皮のコラーゲン線維やエラスチン線維を変性させて「深いシワ」をつくる原因となっています。皮膚深く入り込み、光老化をもたらす紫外線A波は、冬でも夏のピーク時の約半分の量が届いています。夏場だけでなく、一年を通じてUVAのダメージは残ります。

紫外線が皮膚に与えるサンタンとは?

サンタンとは、太陽光線を浴びた後に皮膚が黒化(タンニング)することをいいます。黒化には、太陽光線を浴びて直後に起こる即時型黒化と皮膚の赤み(紅斑)が消え、光線に当たってから3日目ごろからうっすらとした褐色が見えはじめ、7日目ごろにはっきりとした色素沈着となり、それが数週間から数ヵ月後残る遅延型黒化があります。

即時型黒化は、紫外線A波(UVA)によって起こるとされ、遅延型黒化は紫外線B波(UVB)によるものと考えられています。

紫外線A波は、紫外線B波に比べてエネルギーが弱いので、ヤケド状態にはならないと考えられます。しかし、波長の長い紫外線A波は、表皮の基底層に散在しているメラノサイトを刺激して、さらに真皮の奥深くまで達します。すると、真皮に張り巡らされているコラーゲンやエラスチンなどの繊維状のたんぱく質が硬くなったり、切れやすく変質して、たるみや深いシワができやすくなります。というわけで、サンタンを繰り返していると、肌のしなやかさが失われて、深いシワができやすくなります。

紫外線が皮膚に与えるサンバーンとは?

サンバーンとは、まさしく日光(サン)による火傷(バーン)のことです。主にエネルギーの大きい紫外線B波(UVB)を浴びることで起こります。

このような日焼けは、健康上はもちろんのこと、美容上もよくありません。そして、サンバーンを起こした皮膚には、サンバーンセル(焼け焦げた細胞)がつくられ、皮(角質)がめくれてしまいます。

同じ条件で紫外線を浴びても、色白肌で赤くなりやすい人は、肌色が黒くて赤くなりにくい人に比べて3~5倍ほど多くの傷が遺伝子に生じているという研究報告があります。メラニンは、遺伝子が収まっている細胞の核を紫外線から守る働きをするので、メラニン色素が少ない色白の人は、特に紫外線対策は重要です。

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